スマホ2台持ちは格安SIMで!おすすめ5社と月額料金を解説

仕事とプライベートでスマホを分けたいけれど、2台持ちの月額料金が気になる方も多いのではないでしょうか。
格安SIMなら月額440円から2台目を運用でき、通信費を抑えながら電話番号の使い分けや通信障害対策が実現できます。
この記事では、2台目におすすめの格安SIM5社の比較、契約手順、月額料金を抑えるコツを解説します。デュアルSIMと2台持ちの使い分けや、初期費用を含めた総コストも紹介するので、自分に最適な方法が見つかるでしょう。
筆者もデュアルSIMスマホ2台で合計4枚のSIMを月額2,000円程度で運用しており、実体験に基づいた情報をお届けします。
格安SIMで2台目を持つメリット
格安SIMで2台目のスマホを持つと、複数の電話番号を使い分けできたり、キャリアのシステム障害が発生し、データ通信ができなくなるリスク管理など、さまざまなメリットが得られます。
ここでは代表的な3つの利点を見ていきましょう。
仕事用とプライベート用の電話番号を使い分ける
2台目を持つ最大のメリットは、仕事とプライベートで電話番号を完全にかつ物理的に分けられることです。
仕事用のスマホの電源を切っておけば、ご自身の休日を仕事の電話で中断されることがなくなり、オンオフの切り替えがスムーズになります。
物理的に通じなくなる、だけでなく精神的にも気持ち的にも非常に軽くなってプライベートのオフ、オンの切り替えが期待できます。スマホの電源と自分の切り替えオフ、オンと連動させればわかりやすいと思います。
また、取引先や顧客には仕事用の番号だけを伝えておけば、プライベートの番号を知られる心配もありません。
取引先も一度プライベートの番号でつながると、今度から業務用ではなくプライベートの番号にかければ間違いなくつながる、常につながると期待を持たれ、かつ認識されてしまいます。
さらに転職や退職の際も、仕事用の回線だけを解約すれば個人の連絡先は変わらずに済むでしょう。
例えば退職した会社のメンバーにプライベートの電話番号を教えてしまい、後日引き継ぎでわからないから電話した、という事もあり得ます。
もし新しい勤務先で退職した会社から電話がかかってきた時、業務の妨げになり、勤務先に対しても非常に気まずい状況になる場合があります。元同僚なので助けたい気持ちもありますが、退職後にいつまで支援するか、ご自身にも
不安を感じると思います。
スマホを2台持ち歩く必要はありますが、メンタル面での区切りがつきやすくなる点は大きな魅力です。
仕事の電話が多い営業職の方や、取引先との連絡が頻繁な方には特におすすめできます。
通信障害時のリスク分散
異なる通信キャリアの回線を全部で2つ持っておけば、通信障害が起きた際のリスクを大幅に減らせます。
大手キャリアでも数時間にわたる大規模障害が発生した過去もあり、連絡手段が完全に途絶えるケースも今後発生するかもしれません。もちろんキャリア側でも通信ができない、電話が使えない状況が発生しないよう対策を行っております、システム稼働率100%を達成するよう運用されております。
リスク分散の具体的な考えとして、例えばドコモ回線とau回線を1回線ずつ契約しておけば、万一片方が使えなくなってももう片方のキャリアで通信してリスク回避ができます。
特にオンライン会議や取引先との連絡が多い方にとって、通信できない時間は大きな損失につながる事があります。
格安SIMなら月額500円程度から契約できるため、保険として2台目を持つコストも抑えられます。
万が一の備えとして、異なる回線の組み合わせを検討する価値は十分にあります。
通話多め、データ通信多めなど用途に応じて最適なプランの使い分け
2台持ちなら、それぞれの用途に特化したプランを選んで通信費を最適化できます。
例えば1台目は通話かけ放題プランにして音声通話専用、2台目は大容量データプランにしてゲーム端末、ネット閲覧やSNS専用といった使い方が可能です。
楽天モバイルなら専用アプリで国内通話が無料になるため、通話用として活用すれば通話料を大幅に削減できるでしょう。
一方でデータ通信用に限定されますがIIJmioやmineoの格安プランを選べば、月額440円から運用できます。
1つの回線ですべてをまかなうよりも、用途別に最安のプランを組み合わせた方がリスク分散をしながらトータルコストを抑えられるケースも少なくありません。
直近2,3ヶ月の自分の使い方を分析して使い方の傾向を見直してみて最適な組み合わせを見つけましょう。
格安SIMで2台目を持つデメリット
格安SIMで2台目を持つことには、コストや管理面でいくつか注意する点があります。
2台目に使うSIMを契約する前に予め把握しておくべきデメリットを確認しましょう。
月額料金の負担が増加
2台目用のSIMを契約すればその分加算されるので、当然ながら毎月の通信費は増加します。
格安SIMは月額440円から利用できるプランもありますが、音声通話付きなら1,000円前後、データ容量が多いプランなら2,000円以上かかるケースもあります。
1台目と合わせると月額3,000〜5,000円程度の支出になる事もあります。
年間で見ると3万6,000〜6万円の負担増となり、支出が増えてしまうくらい無視できない金額です。
さらにスマートフォンを新規購入する場合はその購入費も必要です。
キャリアによってSIMとセットでスマホ本体をお得に購入できる事がありますが、MNP移行だと一番安く、新規加入で少しお得に購入できるケースが多いです。
2台持ちを検討する際は、メリットと照らし合わせて本当に必要かを慎重に判断することが大切です。
2台目用SIMだけどひょっとしたら思った以上にデータ通信するかもしれない、通信量が多い方が安心だから上位プランを選びたい気持ちも確かに出てきます。
まずは最小容量のプランから始めて、実際の使用状況を見ながら調整するのが賢い選択といえます。
2台持ちの場合は端末管理が煩雑に
物理的に2台のスマホを持ち歩く場合、管理の手間が増えてしまいます。
それぞれの端末を毎日充電する必要があり、充電し忘れた時を心配して外出時には2台分の充電器やモバイルバッテリーを持ち歩く場合もあります。
スマホを2台持ち歩く際バッグの中で2台のスマホがかさばってしまい、似ている形状なのでどちらがどの用途か?混乱するケースも起こりがちです。
メンテナンスについては、OSのアップデートやアプリの更新も2台分行う必要があります。
万が一紛失や故障が発生した際も、2台それぞれで対処が必要になります。
SIMフリーで購入したスマホの修理はメーカーに依頼、キャリアから買ったスマホはショップへ持ち込みもしくはキャリアのサポートサイトから修理依頼が必要となります。
デュアルSIM対応機種を使えば1台で済むものの、そのスマホが故障した場合2回線使えなくなるデメリットも出てきます。
管理の煩雑さを避けたい方は、2台持ちが自分に必要か?再検討する価値があるでしょう。
荷物を軽くしたいならデュアルSIMスマホも選択肢に
デュアルSIM対応機種での運用は、荷物を減らしたい方やスマートに回線を使い分けたい方に適しています。
1台で2つの電話番号を管理できるため、バッグの中がかさばらず、充電も1台分で済みます。
通勤や営業で移動が多いビジネスパーソンにとって、持ち物が減るメリットは大きいと思います。
また、メイン回線とサブ回線を瞬時に切り替えたい方にも向いています。
設定画面から簡単に通話やデータ通信で使う回線を選択でき、SIMカードの入れ替えが不要です。
ただしデュアルSIM対応スマホは搭載できるSIMの制限があります。たとえばiPhone 17はeSIMのみ、iPhone16以前はSIMカード1枚とeSIMのみなのでSIM カード2枚搭載できません。
Androidスマホもメーカや機種によってSIMカード 2枚搭載できないものもあります。たとえばGoogle PixelシリーズはSIMカード1枚のみ、なのでSIMカード2枚は搭載できません。
搭載するSIMの種類で機種選びの選択肢が狭まる点には注意が必要になります。
名義や支払い方法の管理が複雑化
複数のキャリアと契約すると、それぞれの契約情報や支払い方法を個別に管理する必要が生じます。
契約者名義、登録メールアドレス、クレジットカード情報などを事業者ごとに把握しておかなければなりません。
クレジットカードでの支払いならカード利用額として引き落としになるので問題ありませんが、銀行口座から料金の引き落とし日も事業者によって異なるため、口座残高の管理にも注意が必要です。
さらに各社の会員ページにログインするためのIDとパスワードも管理項目として増えてしまいます。
契約更新やプラン変更の際には、どの事業者がどんな契約状況だったか、思い出すのに時間がかかってしまいます。もし家族名義で契約している場合は、さらに管理が複雑になります。
契約情報を一元管理できるメモアプリやパスワード管理ツールを活用すると、こうした煩雑さを軽減できます。
2台目におすすめの格安SIM5選
2台目のスマホには、低価格で運用できる格安SIMが最適です。
ここでは、用途別におすすめの格安SIM5社を厳選して紹介します。
| 会社名 | 最安値 (税込み) | プラン名 | データ量 | 通話/データ通信/SMS |
|---|---|---|---|---|
| LINEMO | 990円 | ベストプラン | 3GB | ○/○/○ |
| 楽天モバイル | 1,078円 | 楽天最強プラン | 3GB | ○/○/○ |
| IIJmio | 850円 | ギガプラン | 2GB | ○/○/○ |
| mineo | 250円 | スーパーライト(最大32kbps) | 無制限 | ○/○/○ |
| povo 2.0 | 0円 | 都度トッピング | トッピングによる | ○/○/○ |
LINEMO|LINEギガフリーでLINEトーク・通話が使い放題
LINEMOはソフトバンクが提供する格安スマートホンサービスです。
ソフトバンクと同一回線なので通信速度が安定しています。オンライン申し込み専用なのでソフトバンクショップでは申し込みや相談はできませんが、その分料金プランも安くおさえられています。
LINEMOは、LINEアプリのデータ通信量がカウントされない「LINEギガフリー」が最大の特徴です。
つまりLINE通話やビデオ通話、トークでの写真・動画の送受信が使い放題になります。
ベストプラン(3GB)なら月額税込990円で利用でき、2台目として十分なデータ容量を確保できるでしょう。
更にソフトバンク回線を使用しているため、通信品質も安定しています。
5分以内の国内通話が無料になるオプションも月額550円で追加可能で、時期によってはこのオプションが期間限定で無料になります。
LINEを頻繁に使う方や、家族や友人との連絡手段として2台目を活用したい方に向いています。
契約期間の縛りや解約金もないため、気軽に試せる点も魅力的です。
楽天モバイル|Rakuten Linkで通話料0円
楽天モバイルは、専用アプリ「Rakuten Link」を使えば国内通話が無料でかけ放題になる点が大きなアドバンテージです。
通話が多い2台目として契約すれば、通話料を気にせず利用できます。
料金プランは使ったデータ量に応じて変動し、3GBまでなら月額税込1,078円で収まります。
また楽天ポイントが貯まる・使える仕組みも整っており、楽天経済圏を活用している方にとってメリットが大きいです。ただし楽天回線エリア外ではパートナー回線に切り替わり、通信速度が制限される場合があります。通話メインで2台目を使いたい方や、楽天サービスをよく利用する方におすすめできる選択肢です。
IIJmio|2GB月額440円の最安プラン
IIJmioは、データ通信2GBプランが月額税込440円、音声通話2GBプランは月額税込850円という業界最安水準の料金設定が魅力です。
サブ回線として最小限のデータ通信ができればよい方にとって、コストを徹底的に抑えられます。
ドコモ回線とau回線から選べるため、メイン回線と異なるキャリアを選んで通信障害のリスク分散も可能です。
データ容量は2GB・5GB・10GB・15GB・25GB・35GB・45GB・65GBから選択でき、使用状況に応じて月ごとに変更できます。
老舗プロバイダが運営しているため、サポート体制も充実して安心です。
とにかく安く2台目を運用したい方や、メイン回線の予備として最低限の通信環境を確保したい方に最適な格安SIMといえます。
mineo|サブ回線向けの柔軟なプラン設計
mineoは、独自の「マイそく」プランでサブ回線に適した選択肢を提供しています。マイそくは最大通信速度を制限する代わりに、データ使い放題で月額250円から利用できるプランです。
このプランだと速度は最大32bpsと非常に遅いものの、メールやテキストメインのSNSなら問題なく使えるでしょう。
通常のプランである「マイピタ」でも3GB〜50GBまで幅広く用意されており、用途に合わせて選択できます。
ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアすべてに対応しているため、メイン回線と確実に異なる回線を選べる点も安心です。
パケット放題Plusオプションを追加すれば、最大1.5Mbpsでデータ通信が使い放題にもなります。
柔軟な料金設計でサブ回線を運用したい方におすすめです。
povo2.0|基本料0円で必要な時だけトッピング
povo2.0は、基本料金0円で維持できるユニークな料金体系が特徴です。
データ容量や通話オプションを豊富な「トッピング」の種類から必要な時だけ購入する仕組みになっています。
例えば3GBを税込990円、20GBを税込2,164円で追加でき、有効期限内に使い切れば追加費用は発生しません。
普段はほとんど使わず、出張や旅行などスポットして特定のタイミングだけ通信したい方にコストをおさえられるので最適なチョイスになります。
ただし180日以内に1回もトッピングしないと利用停止になる点だけ注意が必要です。
au回線を使用しているため、ドコモ回線のメイン回線と組み合わせれば通信障害対策にもなります。
完全従量制で無駄なく2台目を運用したい方におすすめの選択肢です。
格安SIMで2台目を契約する手順
格安SIMで2台目を契約する流れは、目的の整理から初期設定まで5つのステップで完了します。
順を追って具体的な手順を見ていきましょう。
利用目的とデータ容量を決める
2台目の契約前に、どんな用途で使うかを明確にしておきましょう。
仕事の電話専用なら音声通話プランで1〜3GB程度、データ通信メインなら10GB以上といった具合に、目的によって必要な容量は大きく変わります。
過去のスマホ利用状況を確認して、月にどれくらいデータを使っているか把握するのが確実です。
現在契約中のキャリアのマイページやアプリで、データ使用量の履歴をチェックできます。
通話が多いなら、かけ放題オプションの有無も検討材料になるでしょう。
ポイントとしては最初は少なめの容量で契約し、実際の使用状況を見ながらプラン変更するのが無駄のない選び方です。
目的とデータ容量が決まれば、最適な格安SIMを絞り込みやすくなります。
契約先格安SIM事業者を選ぶ
利用目的が明確になったら、条件に合う格安SIM事業者を比較検討します。
月額料金だけでなく、通信品質や使用回線、オプションサービスも確認しておきましょう。
例えば通話が多いなら楽天モバイルやLINEMO、最安値重視ならIIJmioといった選び方ができます。
メイン回線と異なるキャリアの回線を選べば、通信障害時のリスク分散にもつながるでしょう。
各社の公式サイトで料金シミュレーションを活用すると、実際の月額費用を把握しやすくなります。
キャンペーン情報もチェックしておくと、初期費用や数ヶ月分の月額料金が割引されるケースもあるのです。
口コミや評判を参考にしつつ、自分の優先順位に合った事業者を選びましょう。
本人確認書類を準備する
有効な書類として運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなどです。オンライン申し込みの場合、スマホのカメラで書類を撮影してアップロードする方法が一般的になっています。
撮影時は書類全体が鮮明に映るよう、明るい場所で行いましょう。
特に反射でテカって文字が読めなかったり、一部が切れていたりすると審査に通らないケースが多々あります。
支払い方法としてクレジットカードが必要な事業者も多いため、事前に用意しておくとスムーズです。
一部の格安SIMは口座振替にも対応していますが、選択肢は限られます。
書類とクレジットカードを手元に揃えてから申し込み手続きを始めると、途中で中断せずに完了できるでしょう。
ショートメッセージ(SMS)なしのデータSIMについては現状本人確認書類が不要です。
しかし、令和7年(2025年)4月22日に日本政府から「国民を詐欺から守るための総合対策2.0」が公開され、データ通信SIMの契約する時、本人確認を義務付けるなどの方針が発表されております。
今後データSIMも音声SIMと同様に本人確認書類が必要になることが予想されます。
また2025年12月2日から本人確認書類として国民健康保険、健康保険および住民基本台帳カード(いわゆる住基カード)の取り扱いが中止になるので注意が必要です。
音声通話SIMの契約手続きには本人確認書類の提出が必須となります。
オンラインまたは店舗で申し込む
申し込み方法は、オンラインと店舗の2種類から選べます。
オンライン申し込みなら24時間いつでも手続きでき、待ち時間もありません。
各社の公式サイトから契約プランを選択し、個人情報と本人確認書類を登録すれば完了です。
画面の指示に従って進めるだけなので、10〜15分程度で手続きが終わるでしょう。
店舗申し込みは、スタッフに相談しながら進められる安心感がある一方、店舗数が少ないもしくはそもそも店舗がない格安SIMも多いです。
来店予約が必要なケースもあるため、事前に公式サイトで確認しておきましょう。
オンライン限定のキャンペーンが実施されている場合もあるので、特別な理由がなければオンライン申し込みがお得です。
SIMカードの受け取り後、初期設定を行う
申し込み完了後、数日でSIMカードが自宅に届きます。
配送期間は事業者によって異なりますが、通常3〜7日程度です。
SIMカードが届いたら、スマホの電源を切ってSIMトレイを開き、カードを挿入しましょう。
SIMトレイはスマホ側面にある小さな穴にピンを差し込むと取り出せます。
次にAPN設定(インターネット接続設定)を行う必要があります。
iPhoneの場合は専用プロファイルをダウンロード、Androidの場合は設定アプリやQRコードからダウンロードするか、手動で情報を入力する場合もあります。
設定方法は同封されているマニュアルや公式サイトに詳しく記載されています。
設定完了後、Wi-Fiをオフにしてインターネットに接続できれば、すべての手順が完了です。
2台目の月額料金を抑える5つのコツ
2台目の運用コストは、工夫次第で大幅に削減できます。
ここでは月額料金を最小限に抑えるための実践的な方法を改めて5つ紹介します。
最小データ容量のプランから始める
2台目は最小容量のプランで契約し、実際の使用状況を見ながら調整するのが賢明です。
多くの格安SIMでは1〜3GBの小容量プランが用意されており、月額500〜1,000円程度で利用できます。
最初から大容量プランを契約してしまうと、使い切れなかった分が無駄になりかねません。
契約後はマイページで毎月のデータ使用量をチェックし、不足しそうなら翌月からプラン変更すれば問題ありません。
ほとんどの格安SIMはプラン変更の手数料が無料です。
IIJmioなら2GBで月額440円、LINEMOなら3GBで月額990円から始められます。
小さく始めて必要に応じて拡大する方法なら、コストを安くおさえる事ができます。
音声通話不要ならデータ専用SIMを選ぶ
2台目で電話をかける、もしくはかかってくる予定がないなら、データ専用SIMを選ぶことで月額料金を抑えられます。
音声通話機能がない分、データ専用SIMは音声通話SIMより200〜500円程度安く設定されているケースが多いです。
例えばIIJmioのデータ専用プランなら2GBが月額440円で利用できます。
LINEやSkypeなどの通話アプリを使えば、データ通信だけでも連絡手段として十分機能します。
さらにSMS機能(ショートメッセージ)も不要なら、さらに料金を下げられる場合があります。
ただし緊急通報(110番や119番)はデータ専用SIMから、かけられない点に注意が必要です。
その場合はメインのスマホから音声通話ができるようにしておく等別の方法を確保しましょう。
以上をふまえて用途を見極めて、本当に音声通話が必要か検討してみましょう。
キャンペーンやポイント還元を活用する
格安SIM各社が実施するキャンペーンを活用すれば、初期費用や月額料金を大幅に削減できます。
新規契約時には初期費用3,300円が無料になるキャンペーンや、数ヶ月分の月額料金が割引されるキャンペーンが頻繁に開催されているのです。
たとえば楽天モバイルならもう1回線追加で契約と楽天ポイントが3,000ポイント付与されるキャンペーンもあります。
またLINEMOは毎週・毎月おとくが変わるキャンペーンを開催しており、PayPayポイントを事務手数料以上分付与されるキャンペーンが開催される時もあります。
各社の公式サイトやキャンペーン情報をこまめにチェックしておくと、お得なタイミングが
開催されている事があるので要チェックです。
さらにクレジットカードのポイント還元も見逃せないでしょう。
楽天カードで楽天モバイルの料金を支払えばポイントが貯まり、実質的な負担を減らせます。
キャンペーンを組み合わせれば、年間で数千円の節約につながる事があります。
Wi-Fi環境を積極的に活用する
自宅や職場のWi-Fiを活用すれば、モバイルデータ通信量を大幅に削減できます。
スマホの設定でWi-Fi接続を優先するようにしておけば、自動的にWi-Fiに切り替わります。
動画視聴やアプリのダウンロードなど、大容量通信が必要な作業はWi-Fi環境下で行う習慣をつけることが大切です。
カフェやコンビニの無料Wi-Fiスポットも活用すれば月1〜3GBの小容量プランでも十分快適に使えるケースが多いです。
但しセキュリティや個人情報を扱うデータ通信で不安がある場合はVPNサービスを使って通信するか、もしくはSIM通信に切り替えての使用がおすすめです。
またスマホのデータ使用量設定で、アプリごとにモバイルデータ通信をオフにする方法もあります。
バックグラウンドで動作するアプリの通信を制限すれば、意図しないデータ消費を防げるでしょう。
家族割や複数回線割引を適用する
同じキャリアで複数回線を契約すると、家族割や複数回線割引が適用される場合があります。
例えばワイモバイルなら家族割引として2回線目以降が毎月税込1,100円の割引、UQモバイルならオンライン限定ですが条件を満たすと 10,000ポイント相当をau payに還元するおとくキャンペーンがあります。
自分名義で1台目と2台目を家族割りとして契約する場合でも、複数回線割引の対象になるケースがあります。
各社の割引条件は異なるため、契約前に公式サイトで詳細を確認しておきましょう。
家族で格安SIMへの乗り換えを検討しているなら、全員同じ事業者にまとめると割引額が大きくなります。
ただし格安SIMは元々月額が安いので、大幅な割引を行っていません。
たとえばIIJmioは音声SIMを2回線以上使っている場合1回線ごとに税込100円の割引、mineoは各回線ごと55円の割引です。
またそもそも複数回線割引を提供していない事業者もあるため注意が必要です。
割引を活用すれば、年間で1万円以上の節約も可能になるでしょう。
格安SIMで2台目を持つ際のよくある質問
格安SIMで2台目を契約する際に、多くの方が疑問に感じるポイントをまとめました。
契約前の不安を解消しておきましょう。
多くの格安SIMでは、同じ名義で複数回線を契約することが可能です。
ただし事業者ごとに契約可能な回線数に上限が設定されています。例えばIIJmioは1名義あたり最大5回線まで、mineoは最大10回線までです。
また楽天モバイルやLINEMOも複数回線の契約に対応しており、自分名義で仕事用とプライベート用を分けて持つことができます。
申し込み時に本人確認は必要になりますが既存の契約情報を入力する必要もなく、支払いも一緒にできるので手間が省けます。
ただし同時に複数回線を申し込むと審査に時間がかかる場合があるため、1回線ずつ契約するのが確実です。
事業者によって上限が異なるので、契約前に公式サイトで確認しておくと安心できます。
格安SIMの中には、複数回線契約で割引が適用される事業者もあります。
ワイモバイルなら2回線目以降が毎月1,100円割引、UQモバイルなら家族セット割で10,000円相当をau payに還元するキャンペーンがあります。
これらの割引は同一名義での複数回線契約にも適用されるケースが多く、2台目の運用コストを抑えられます。
一方IIJmioやLINEMOなどの格安SIMは元々基本料金が安いので、複数回線割引は少額です。
その代わり元々の月額料金が安く設定されているため、割引金額が少なくても十分お得に利用できるでしょう。
キャンペーンで初期費用や月額料金が割引される場合もあるので、契約前に公式サイトをチェックしておくことをおすすめします。
割引の有無よりも、トータルコストで判断するのがおすすめです。
2台目として新しい電話番号を取得する場合、MNP予約番号は不要です。
MNP予約番号が必要になるのは、現在使っている電話番号を別の事業者に引き継ぐ場合のみになります。
例えば既存のスマホの番号はそのままで、2台目に新規の番号を取得するなら、通常の新規契約として申し込めばOKです。
手続きもシンプルで、本人確認書類とクレジットカードがあれば10分程度で完了します。
一方で既存の回線を格安SIMに乗り換えて、その番号を2台目として使いたい場合はMNP予約番号が必要です。
現在契約中のキャリアのマイページや電話窓口から取得できます。
自分がどちらのパターンに当てはまるか確認してから手続きを進めましょう。
ほとんどの格安データSIMでは契約期間の縛りや解約金が設定されていません。
いつ解約しても違約金が発生しないため、気軽に試せるのが格安SIMの大きなメリットです。
例えばIIJmio、mineo、LINEMO、povo2.0などは解約金が一切かかりません。楽天モバイルも契約期間の縛りがなく、いつでも無料で解約できます。
音声通話SIMについては最低利用期間を設定している事業者もあります。IIJmio ギガプランの場合、課金開始日を含む月の末日以降でないと解約できません。例えば1月に音声通話SIMを契約して課金が開始されると、解約できるのは3月1日以降となります。
さらに契約初月に解約すると、事業者によっては短期解約とみなされ、今後の契約審査に影響する可能性があるため注意が必要です。
事業者は詳細を出さないので、明確な判断基準が不明ですが、最低でも6ヶ月程度は利用してから解約するのが無難かもしれません。
また端末を分割払いで購入している場合、SIM解約後も端末の残債の支払いは継続します。
解約前に残債の有無を確認しておくと、予期せぬ出費を避けられるでしょう。
まとめ
格安SIMで2台目を持つと、仕事とプライベートの使い分けや通信障害時のリスク分散など多くのメリットが得られます。
LINEMO、楽天モバイル、IIJmio、mineo、povo2.0といった事業者なら月額440円から運用可能です。
契約は利用目的の整理から初期設定まで5ステップで完了し、最小容量プランから始めることでコストを抑えられます。
またWi-Fi活用やキャンペーン利用でさらに節約できるでしょう。
デュアルSIMと2台持ちは用途に応じて選び、同一名義での複数回線契約も可能です。
ほとんどの格安SIMは解約金がなく、気軽に試せる点も魅力です。
