【おサイフケータイ|NTTドコモ|SIMロック解除|失敗談】SIMロック解除したのにUQモバイルで使えない!?
ガラケー時代からおサイフケータイが手放せないので、スマートフォンを選ぶ時もおサイフケータイ機能が入っているかを確認しています。ガラケーからスマートフォンに換えようとネットオークションを見ていたら、NTTドコモのGalaxy SC-04Jが出品されていたので購入してみました。
Galaxy SC-04Jを選んだ理由
2017年夏モデルとしてNTTドコモから発売されていたもので、docomo with対象機種です。4.7インチディスプレイでiPhoneに似ている、とも言われています。このdocomo withとはNTTドコモの契約の1つで、月額からずっと1500円が割引されます。長く使うにはお得な割引なので、月額料金をおさせて契約できます。
ネットオークションで出品されていたSC-04JはSIMロック解除済みでほとんど使ってなく、新品状態で値段も相場より安かったです。もちろんおサイフケータイ機能付きもあって購入してみました。
出品者さんがすぐに送ってくれたので、受け取りもすぐでき早速動作確認です。外装もとってもキレイで、動作も問題なしです。ドコモのスマートフォンをSIMロック解除すると解除コードが発行されるのですが、そのコードとIMEIというシリアル番号も記載された紙も添付されています。これさえあればSIMロック解除作業がされてなくても、こちらで作業できます。準備はこれでOKです。
楽天モバイルのSIMで利用開始
仕事用でプライベートとは別の回線を使っていて、楽天モバイルの回線があるので使ってみよう!と思ったのですが、SC-04Jはnano SIM、楽天モバイルで契約した時はmicro SIM、サイズが大きいかったんです。別の記事にも記載しますが、右往左往して最終的に楽天モバイルでnano SIMに交換しました。SIMカード1枚につき税別3,000円かかりますが、当日SIM発行してもらえます。
早速nano SIMをSC-04Jに入れてみました。楽天モバイルはNTTドコモの回線で、ドコモの端末であれば動作しますので、もちろんすぐに使えました。APNというネットワークの設定も予め入っていたので、タップで楽天を選んで完了です。後はおサイフケータイのアプリをインストールして、設定すれば完了です。SuicaやEdy、Nanacoと設定して早速コンビニでEdyとNanacoを使ってみましたが、チャージや支払いもOKです。スマートフォンに集約できて快適です。その後しばらく楽天モバイルで使っていたのですが、ある契機でUQモバイルに変更します。これがトラブルの始まりになります。
UQモバイルに移行したワケ
MVNO通信事業者は一般的に通話SIMで契約すると、最初にSIM発行手数料は必然としてかかるのですが、12ヶ月以内で解約すると別途解約金が発生します。これはNTTドコモの契約で12ヶ月以上使用しないと解約金が発生するようです。楽天モバイルと契約してから12ヶ月以上経過したのと、楽天モバイルが通話料重量制課金契約だったので月額料金が意外と高くなっていました。通話料込みでネット速度の品質がよいところとして、UQモバイルを選んでみました。
UQモバイルショップに行って早速話を聞いてみました。プランもシンプルで5分以上通話することがあるので、ぴったりプランで契約したいのですがUQモバイルの端末も一緒に購入するのが必須なんです。別のスマホがある場合、無理に使う必要ないそうです。自宅でWiFi接続で使えばいいかと、Huawei P10 Liteと一緒に契約しました。
あれ?とお気づきの方もいらっしゃると思いますが、UQモバイルの動作確認済み端末リストにSC-04Jは記載されていないんです。契約前に調査済みでしたが、UQモバイルの確認作業が遅れてまだ記載されてないだろう、APN設定すれば使えるはずと考えていたんです。前にも別のスマホでAPN設定すれば接続できたから今回も大丈夫だろうと思ったのですが、この後ある問題にぶつかります。
SC-04Jにネットワーク設定するが接続できない
UQモバイルショップで受け取ったP10 Liteからnano SIMを取り外し、SC-04Jに差し込みます。
UQモバイルのAPNを設定も順調にでき、スムーズにできたので心の中でガッツポーズしちゃってます。よーし、動作テストだ!とWi-Fiをオフにして、ネットがつながるかを確認です。定番のヤフーは表示でき、自分宛のメールを送受信してこちらも問題なし。はい、既に舞い上がっている自分です。ほとんど電話使わないけど、ぴったりプランだから通話もするだろうと自宅の電話にかけてみます。あれ?つながらないので、再度通話してもつながらない。ネットで検索しても同じ機種で通話できない、とか設定に関する内容が出てこない。この時、失敗した!UQモバイルで使えないから、SC-04J使うのやめておサイフケータイを諦め強行モードになります。
安心して下さい。書いてありますよ。
動作確認が取れてないのでUQモバイルのサポートに問い合わせしても、サポート外と言われるのは予想つきます。製造元のサムスンに聞いてもキャリアに聞いてと言われるでしょう。つまり自己解決しろ!という状況です。はい、わかりましたとエンジニア魂に火が入りますね。
結論は、安心して下さい、通話使えますよ。但し設定がトリッキーです。
1. UQモバイルのAPNを設定する
2. Ims APNを追加で設定する
通常だと1番の設定をすればつながるのですが、今回は2番が必要なんです。この情報ですが、NTTドコモのSIMロック解除対応機種および対応周波数帯(PDF形式:512KB)
に記載されています。
引用:https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/support/procedure/simcard/unlock_dcm/201505/band.pdf
設定は以下になります。
設定名 | 設定値 |
---|---|
APN名 | ims |
APNタイプ | ims |
APNプロトコル | IPv4v6 |
APNを追加してもimsの設定はリストで表示されませんが、表示されないでOKです。こんな設定が存在する事自体知りませんし、気づきませんよ。
その後通話着信と発信もでき、おサイフケータイも無事使える事を確認しました。
まとめ
今回はUQモバイルのAPNだけではなく、imsのAPNも組み合わせて設定する事で回避ができました。通常APNは1つだけ設定するので、2個設定する事に違和感を感じるかと思います。
キャリアで使える周波数帯が異なるので、スマートフォンもその周波数帯で受信できるように作ってありますが、VoLTEという通信方式があり、その方式が各社で異なります。その為、通話に関して今回のAPN設定が必要になる場合があります。
SIMロック解除のスマートフォンだったら何でも使える、と思われがちですが各キャリアの動作確認リストを確認する事はとても重要です。2018年5月現在も使っていますが、今後ソフトウェアのバージョンアップで正式に動作確認リストに入る可能性もありますが、保証はありません。
しかしSIMロック解除したおかげで好きなスマートフォンと格安SIMを選べるメリットはとても大きいと思います。使いたい機能もちゃんと使え、ますますスマートフォンが手放せなくなります。
今回は無事解決できましたが、使えない不安や手間を増やさない、キャリアのサポートが必要な場合も多いので対応機種の確認は必ずする事をおすすめします。
注意:本記事に記載した内容はキャリア、スマートフォンメーカ、本サイトが動作保証する内容ではありません。あくまでも参考記事ですので、読者様の責任でお願いします。